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#ゴールドクレストの育て方

ゴールドクレストのアイキャッチ画像

1.実は「ゴールドクレスト」は3種類ある!

ゴールドクレストは、黄緑色でレモングラスのような柑橘系の香りがさわやかな葉を持つ常緑針葉樹(コニファー)で、美しい円錐状の樹形が人気です。
意外と知られていないのですが、「ゴールドクレスト」といっても下記の3種類の品種があります。

  • ・ノーマルタイプ
  • ・ウィルマタイプ
  • ・オーレアタイプ

まずはそれぞれの特徴について簡単に解説します。

(1)ノーマルタイプ

黄緑色のモールのような葉を生い茂らせていて、一見、ウィルマとあまり変わらないようですが、ウィルマと比べて枝と枝の間隔が少し広くなっています。このため、ウィルマより通気性がよく屋外で育てることもできます。

とはいえ、日本の梅雨の時期や夏の間など、高温多湿の気候はやはり苦手で、中には蒸れにより枯れてしまうものもあります。

(2)ウィルマタイプ

上述のようにゴールドクレストより葉が密集していて通気性が悪いため、屋外での育成は難しく、室内で育てることが前提になります。梅雨の時期や夏の間は、エアコンの効いた部屋など、温度・湿度をある程度コントロールできる環境下で育てるのがベストです。

(3)オーレアタイプ

黄緑色の葉が徐々に色を変えることが、ほかの品種との大きなの違いです。真冬には葉がきれいな白っぽい色になります。

また、他のタイプと比べて葉緑素が少ないことから比較的生育が遅いので、大きくなりすぎると困る方にはおすすめです。

2.育て方のポイント

(1)置き場所は日当たりの良い場所に

ゴールドクレストは、日光を好むためできるだけ日当たりのよい場所で育てるのが好ましいです。
とはいっても、日本の夏の強い日差しは葉焼けの原因になるので、屋外で育てる場合、夏の間は直射日光をさえぎるおおいなどしたほうが良いかと思います。

一方、室内で育成する場合、窓際の明るい場所に置いたり、時々ベランダに出して日光浴させてあげるのが良いかと思います。(もちろん、夏の間は直射日光は避けて!)

また、上述したように、蒸れ対策が重要になります。特に、ウィルマの場合は、室内でエアコンなどにより温度・湿度の調節をして高温多湿にならないよう配慮するのが好ましいです。(温度15~25℃の範囲がもっとも生育しやすいといわれています。)
ただし、エアコンの風が直接あたる場所は乾燥しやすくなるので避けてください。なお、屋外で育成する場合も室外機の付近は避けてください。

また、ゴールドクレストは耐寒性が強いといわれていますが、それでも0℃を大きく下回る環境では厳しいです。

(2)水やりは土が乾いてから

ゴールドクレストは水を好みますが、やりすぎると蒸れの原因になったり、根腐れしたりします。

地植えで育てる場合は、雨水を吸うため水やりを毎日する必要はなく、土が乾燥していれば水やりをすればよいでしょう。ただし、夏場は水分が蒸発しやすいため、こまめに土の状態を観察する必要があります。

鉢植えで育てる場合は、土が湿っていればまだ十分に水分があるので、やはり土が乾いてからたっぷりと水を与えるようにします。
また、室内だと冬場であってもエアコンで空気が乾燥するため、水分不足にならないよう土の状態をこまめにチェックする必要があります。

水やりの時間帯は朝が好ましいです。日中の日差しが強い時間帯に水をあげると土の温度が上昇し根を傷めてしまいます。

その他の注意事項としては、葉に泥がはねると病気になるおそれがあるので、水やりの際には注意が必要です。ビートモスや腐葉土で株元をカバーすることで泥はねを防ぐことができます。

(3)肥料は基本的に緩効性肥料でよい

ゴールドクレストは、基本的には「マグァンプK大粒」のような緩効性肥料を与えれば十分かと思います。

春や秋の生育期には、葉の色をよくするために液体肥料「ハイポネックス原液」を10日くらいに1回の頻度で与えてもよいでしょう。

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